歳をとると早起きになるのは何故?加齢による睡眠障害

年齢を重ねると肉体だけでなく睡眠にも影響を与えることがあります。加齢によって睡眠そのものの質が変わってきたことが理由でよく眠れない、眠っていても夜中に目がさめてしまうといった睡眠障害を持つ人も少なくありません。今回は加齢による睡眠障害についてお話します。

◆体温の変化による睡眠障害

人は眠りに入るときに、体温が1度ぐらい急激に低下することが知られています。通常であれば、カラダの活動が活発になる日中は体温が上がり、夜にかけて下がっていき、自然な入眠が得られるのですが、年をとるにつれてこの体温の上がり下がりの幅が小さくなっていきます。この体内リズムの変化により、眠りが浅く、夜寝る時間が早くなることがあるのです。寝る時間が早くなると朝まで睡眠が持続せず、不眠の訴えを持ってしまう場合もあります。そういう場合には、入眠時刻を少し遅らせるのも一つの手です。 高齢になっても日中活動的な生活を送っている人は、一日中家にいるような生活を送っている人に比べ体温の幅が大きくなるので、睡眠しすくなると、言われています。

◆体力が落ちることでの睡眠障害

睡眠は体力が必要だと聞いたことがありませんか?歳をとると、体力が衰えていきます。つまり睡眠に必要な体力も減少していくのです。疲れやすいから早寝をし、体力がないから早起きなのです。歳を取ると、昼間眠くなるのはこの為です。

◆睡眠物質メラトニンの分泌量の低下による睡眠障害

睡眠を司るホルモンであるメラトニンの分泌が加齢とともに低下することも、高齢者が早朝覚醒を起こしやすい原因として考えられます。メラトニンは、10歳前後で分泌量はピークに達しその後、分泌量は低下しますが、睡眠するのに十分な量は確保され続けるのです。50代から60代くらいにかけて分泌量は減り、高齢者になると睡眠するのに必要な量を確保することが難しくなります。メラトニンの分泌が抑えられ、眠りが浅くなってしまうという訳です。

◆睡眠障害で死亡リスクが高まる?

約10万人を対象とした大規模な研究でも睡眠時間が短いと、虚血性心疾患で亡くなるリスクが高くなり逆に、睡眠時間が長いと、脳卒中で死亡するリスクが高くなるというデータが出ています。睡眠時間によって死亡リスクが高まると聞くと、余計に睡眠障害をなくさなければと思ってしまいますよね。ですが高齢の方は無理に眠ろうとして、寝付くまでの時間が伸びてしまい、かえって熟睡感が得られないということもあるのです。睡眠時間にこだわるよりは質を大事にした方がよいでしょう。質の良い睡眠をとる方法は、以前に書いたこちらの記事をご覧下さい【睡眠の質を改善する為のベストな環境って?】
いかがだったでしょうか?年齢を重ねていくとこういった理由から睡眠障害が出てくることもあるのです。昔と比べて「あまり眠れなくなった」とか「途中で起きてしまう」など気にしていると、それ自体がストレスになってかえって眠れなくなってしまうこともあります。変化した自分のカラダを受け入れ、適切な睡眠をとり、元気に過ごせるようになりましょう。

著者プロフィール

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小橋悟
子供の頃から母親のカラダの不調を見ていて、 整体の仕事に興味を持つ。また、自身のひざの故障や人間関係に 悩んだ経験から「ココロとボディケアの プロフェッショナルになり社会に貢献したい」 という想いが強くなる。解剖学や運動学の本を読むのが趣味で、テキスト作りからセミナー講師までをこなしている。

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