朝食抜きが原因で脳疾患を引き起こす可能性が!?

朝食抜きの人が増えているというニュースを見たことはありませんか?朝食抜きがもたらすデメリットについて、特によく言われているのが、空腹による集中力の低下です。今回、筆者はそういった問題とは切り口を変えて、朝食を抜くことで引き起こされるリスクが高くなる脳疾患について調査しました。朝食を習慣づけるためのアイデアも併せて紹介します。

 

◆朝食抜きの現状とは?

最初に、朝食事情について。実際にはどれぐらいの人が、朝食を抜いているのでしょうか?不動産大手企業が20~35歳の働く未婚男女 554人を対象に実施したアンケート調査では、朝食を「食べない」が15.6%。約6人に1人の若手独身ビジネスパーソンは、「朝食抜き」という結果でした。これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれだと思いますが、私はもう少し多いと予想していました。みなさんの予想は如何でしたか?

では、次にどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。

 

◆朝食抜きがもたらすデメリット

2016年2月に国立がん研究センターなどの研究チームが、朝食を抜くことが多い人は、毎日食べる人に比べて脳出血のリスクが3割以上高まるとの研究結果を公表したことから、仕事中の集中力低下以上に「朝食食べてないのはヤバイな。」と、ビジネスパーソンの間で波紋を呼びました。

 

 この調査は研究チームが、8県の男女約8万人を、45~74歳になるまで平均約13年間、追跡したもの。その結果、「朝食を取らない」「週に1~2回」しか食べない人は、毎日食べる人に比べて、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)全体の発症が1.18倍高くなりました。このうち「脳出血」は1.36倍と、もっとも高いのです。(※脳梗塞やくも膜下出血、虚血性心疾患と「朝食抜き」との関連性は今回の調査ではなしとのこと。)

この調査の結果から研究グループは、毎日朝食を食べる人の方が、朝食を食べない人に比べて血圧が低いのではないかと考えました。そこで次に朝食を食べない人の方が脳卒中、それも脳出血のリスクが高まるのかについて、高血圧との関係を調査しました。

 

空腹で血糖値が下がってくると、脳はアドレナリンなどのホルモンを分泌して血糖値を一定レベルに維持しようとします。アドレナリンを分泌させることで、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解して血糖に変えることで血糖値を上げ、空腹感を無くそうとします。しかし、アドレナリンは一瞬のパワーを作り出す作用があるために一時的な血圧の上昇を伴います。つまり、空腹が長く続くとそれだけ血圧が上昇しやすくなり、脳出血が発症する可能性が高くなるのです。怖いですね。

 

その他にも、朝食抜きのデメリットとしてこういったことが考えられます。

 

・脳や赤血球にエネルギー源のブドウ糖が補給できないので、神経伝達物質が合成できなくなり自律神経や代謝作用を乱してしまう。

・空腹により食欲が高まり、過食傾向に陥りやすくなる。

・栄養吸収作用が強く出すぎる為に、内臓などに過剰脂質を溜めこんでしまう。

・満腹中枢が満たされないので苛々したり、精神的に落ち着かなくなる。

・ブドウ糖の備蓄であるグリコーゲンが枯渇しやすくなる。

・栄養が体に行き渡らず集中力が低下し、感覚が鈍るので日中頭がぼーっとする。

・体温が低くなり、免疫機能などの身体調整作用が下がる。

・栄養失調に偏り気味になり、酷くなると低アルブミン血症を発症する。

 

◆今日から実行!朝ごはん抜きリスク対策

朝食を抜くと血圧が上昇し、脳出血のリスクが高くなるということは理解できたでしょうか?脳出血は高血圧を原因として起こることが多い病気で、特に午前中に発症することが多い病気として知られています。血液上昇を引き起こすアドレナリンの分泌を正常化するのに朝食をとることが脳出血予防になります。

 

朝食をとることが一番のリスク対策になるのですが、朝食をとっている時間がないという方が多いと思います。まずは、生活を朝型に変える努力をしましょう。急に変更するのは難しいので、日曜日から始めてみましょう。日曜日、夕食を早めに済ませて早く寝るようにします。そして月曜日、少し早起きして朝食を摂ってから1日の活動を始めるとよいでしょう。

どうしても早起きできない方は、自分ができる範囲で、朝食を摂れるように工夫をしてみては如何でしょうか?

 

○前の晩作り置きで簡単に

朝何か作るのが面倒な人は、前の晩、おにぎりなど軽く食べられるものを作り置きしておくといいでしょう。一口サイズで作っておけば、出かける準備をしながら食べられます。炭水化物抜きダイエットが流行っていますが、朝は脳を働かせるためにも適度な炭水化物は必要です。そう言った意味でも、おにぎりはお勧めです。

 

○スープやお茶漬けなどで内臓を温めて

作るのも食べるのも簡単なのがスープやお茶漬け類です。朝、身体を目覚めさせるためにも温かいものを食べることは大事です。お味噌汁もよいです。

 

○手軽に飲めるスムージーで栄養補給

スムージーは、食物繊維やビタミン、ミネラルなども摂取できるのでオススメです。今まで朝食抜きだった人は、朝に何か食べる習慣を身につけることがまず大事です。ジュースっでもいいのでとるように心がけましょう。

 

脳出血の話は抜きにしたとしても、朝は1日の活動がスタートするとき。脳や体のことを考えてもしっかりと栄養補給をしましょう。そのほうが活動量もアップして、気分よく一日を過ごすことが出来る筈です。いつもの朝を少し変えるだけで、大病を患うリスクを大幅に減らすことが出来ます。皆さんも、出来るところから朝食習慣を始めましょう!

著者プロフィール

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湯山卓
整体師としてトップクラスの施術実績を誇り、様々な症状の方に対応してきました。施術現場で培った経験を活かし、来院者さんのリアルな声を記事にしてお届するよう心掛けています。

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