抱っこができない!手首の痛みを引起す前に!

赤ちゃんが生まれると、ママは毎日休みなく抱っこをするようになります。

慣れない抱っこでカラダはガチガチ・・・。産後の肩こりや腰痛はよく聞きますが、同じように注意したいのが「手首の痛み」です。

なぜ手首がこんなに痛くなるのか、どうしたら早く良くなるのか。痛みを出さないようにするにはどうしたらよいのかを考えてみましょう。

 

◆「腱鞘炎」!?この手首の痛みって・・

 

腱鞘炎(けんしょうえん)とは、腱の周囲を覆う腱鞘の炎症です。特定の原因は不明ですが、産後の手首の痛みであれば、主に慣れないおむつ替えや抱っこなどでの指や手首などの反復継続的な使用が考えられます。腱鞘炎についての詳しいことも紹介していますのでご覧ください。

産まれたての赤ちゃんはまだまだ小さく、横抱っこで頭を肘に乗せてもお尻が手の平まで届かないようなサイズです。

そのため、ママは肩と手首を精一杯曲げた姿勢での授乳や抱っこを強いられます。

また、おむつ替えも大敵です。片手でお尻を持ち上げますが、慣れないうちは手首から先だけを使いがちなため、どうしても過度に力が入ってしまい、結果痛みにつながりやすいのですね。

いわゆる「使い過ぎ」や「無理な使い方」というヤツです。

 

◆初めて育児をするママさんに腱鞘炎が起こりやすい理由

 

産後に手首の痛みを訴えるのは、どうやら第一子のママさんが多いようです。

これは、初めての赤ちゃんをどう扱ってよいのかわからず、全身緊張した状態で抱っこやお世話をするため、上記のような使い過ぎや無理な使い方の他に、更に「余計な緊張」が加わってしまうことも大きな理由の一つです。

赤ちゃんを大事に扱っているからこそ起こる緊張ですが、そのためにママがカラダを壊してしまうのでは困りますね。

 

◆痛い時の手首の状態って?

 

使い過ぎや使い方に問題があるために出た痛みですが、ではその時、カラダはどのような状態なのでしょうか?

先程、生まれたての赤ちゃんは抱っこするには小さすぎる、とお伝えしました。

その時の抱っこ姿勢は、首から腰までの「背骨」を丸め、肩は内側に巻いている、いわゆる「猫背」です。

この姿勢、パッと見てわかりやすいのは言った「背中」と「肩」の部分ですが、もっと見ると肩甲骨は外側・前方側へ向けて肩に引っ張られています。そのため腕が内側にねじれた状態で更に手首を曲げ、手のひらに赤ちゃんの重みがかかると考えれば、手首にどのくらいの負担がかかっているかの想像がつくのではないでしょうか。

ですから、抱っこする時には、「手首」だけではなくて「カラダ全体」をどう使うかを考えなければなりません。

 

◆手首に痛みを出さずに抱っこする方法は?

 

では、具体的にはどんな姿勢でどのようにすればよいのでしょうか?新生児の横抱っこを例に挙げてみましょう。

 

①   片手で赤ちゃんを抱っこ、反対の手は支えのために添えるだけ。

②   抱っこしている方の手の、手のひらを下に向けます。この時、手のひらは手首からでなく、肘から動かすようにするのがポイントです。

③   すると、肩甲骨がほんの少しですが動き、前に巻いている肩が開きます。

【前から見た図】

図4.jpg

【後ろから見た図】

図2.png

赤い線が手のひらを上に向けている時の肩甲骨

緑色の線は手のひらを下向きにしている時に肩甲骨の図になります。比べてみると手のひらを下向きにしている時の方が、肩甲骨が外に広がっているのが分かります!

これだけです。

ですがこれができるようになると、腕力勝負のパワー抱っこと猫背の両方を自然に避けられるようになるのです。例として両手を使った新生児の横抱っこを挙げましたが、1歳・2歳の縦抱っこでも同様です。この方法だと「力こぶ」の筋肉をガッツリ使う事を避けられるので、とても楽なんです!

いかがでしたか?

何度か試してみて肩甲骨の動きや姿勢のコツがわかってきたら、その姿勢(肩甲骨の位置)をキープしたまま「手首から手のひらだけを上向きに戻す」ようにすると、更に抱っこが安定しますよ。

こちらは手首を過度に曲げなくて済むくらい赤ちゃんが大きくなってから試してくださいね。

著者プロフィール

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福嶋靖子
「家事や育児疲れで困っているママさん達の力になりたい」という想いで、自身の育児経験と整体師としてのノウハウを活かした施術やアドバイスは、ママさん達から熱い支持を受けている。2児の母。

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