まぶたが下がると肩こりが酷くなる?

もはや国民病と言ってもいい肩こり。私たちも普段の姿勢不良、運動不足、ストレスなどが複合的に作用して肩こりを引き起こすという記事を書いています。しかし、最近、まぶたが下がったままだと発生する新型肩こりとも言うべき症状が信州大学医学部形成外科の松尾清教授の研究で明らかになりました。この新型肩こりはコンタクトを長期間使用している人がなりやすいようです。それでは詳しく見ていきましょう!

 

◆まぶたを上げるのに使っている筋肉

眼を開けている状態つまり、まぶたを上げる動作は、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉を常に使っています。まぶたのことを医学的には、「眼瞼(がんけん)」と呼び、眼の上奥の骨から眼の上を走り、途中から腱膜という薄い組織になり、瞼板(けんばん)に付いています。腱膜と瞼板の結合は繊細に出来ていて、まぶたを腫らしたりこすったりしてストレスが続けると、腱膜は瞼板から外れてしまいます。コンタクトを長期使用者がこの症状になりやすいのはこの為ですね。これが「腱膜性眼瞼下垂症(けんまくせいがんけんかすいしょう)」といわれる状態です。外部からの刺激だけでなく、加齢などで目を開ける筋肉が弱ってしまったりすることでも起こります。

 

◆まぶたと肩こりの関係性

腱膜の下にはミュラー筋と呼ばれる小さな筋肉があります。ミュラー筋の収縮は、「活動している・緊張している・ストレスを感じている」場合に働く交感神経と密接に関係しています。腱膜性眼瞼下垂症の人は、まぶたを開けるためにいつもミュラー筋を刺激しています。すると交感神経が緊張し、肩や背中の筋肉がこわばり肩こりを引き起こします。

 

40代の女性の来院者さんと話をしている時の事です。

「先生、最近まぶたが重くて、目を開けようとしても開けられないんです。」

と、仰います。私が背骨を真っ直ぐに整えた上で、頭蓋骨の調整を行い、眉毛を持ち上げるために働く前頭筋を中心に額の周りの筋緊張を弛緩させると、

「目が開きます!明るくなった!視界が広がった!」

と、喜ばれたのです。この女性は一日中パソコン仕事をされており、最初は肩や腕、首へのアプローチをしてきました。しかし、施術の間隔が少し空くと元通り。酷くなると頭痛も出てきてしまいます。そこで、眼の周囲の歪みと筋緊張を取るよう施術を続けたところ、肩こりが完全に解消され、施術が空いても頭痛が出る程、酷くはならなくなりました。

 

~簡単チェック法~

これまでの話を聞いて、自分もちょっと怪しいかもと思った方はやってみてください。

用意するものは、「アイプチ」。そう、女子高生が使うアレです。アイプチをして一時的に肩こりが軽減される方は、腱膜性眼瞼下垂症が原因で肩こりが起こっている可能性が高いです。この症状は女性だけでなく、男性も増えているということなので男性もやってみるとよいですよ。

 

◆ まぶた体操でアンチエイジングにも効果あり!

上眼瞼挙筋のトレーニングをすると、肩こりに効果があるだけでなく、ミュラー筋の働きで目が自然に開けるようになるので、額にしわが出来にくくなってアンチエイジングにもなります。それでは早速、まぶた体操始めましょう!

 

①椅子に座ります。

②両手の指で眉毛の上のおでこをおさえて、 眉毛があがらない様にします。

③ゆっくりと目を閉じます。

 眉毛が上下に動かないように注意!

④ゆっくりと目を開けます。

 ここでも眉毛が上下しないように指で

 しっかりとおでこを固定します。

⑤更に目を見開きます。

⑥見開いた状態を5秒キープして、ゆっくりと目を閉じます。

 

①~⑥を5回位繰り返してください。

これを、一日に3セット繰り返すことを一週間続けてみてください。

 

アンチエイジングの効果と肩こり解消の効果を一度に得られるお得なストレッチです。パソコンでの作業を続けているとすぐに目も肩も疲れてきてしまう・・・という方は、もしかすると目の周辺が疲れてきているかもしれません。このストレッチを行ってみましょう!!

著者プロフィール

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湯山卓
整体師としてトップクラスの施術実績を誇り、様々な症状の方に対応してきました。施術現場で培った経験を活かし、来院者さんのリアルな声を記事にしてお届するよう心掛けています。

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